OBのダメ出し2014

  卒業した大学の学園祭に行き、OBとして落研の寄席を見たり参加したりしました。

 それで、単純に客としてネタや企画を見ていましたが、企画の1つに「ここはマズいな、ここを直したい」っていうのが100個くらいありそうなやつがあったので、それについて具体的に自分ならどこをどうするかっていうのを列挙します。

 このブログを見ている落研の方がいるかもしれませんが…おそらくどこをどう直したいみたいなことはそれぞれわかっているとは思いますが、単純に思考実験というかこういうのが好きなので僕は書いていきます。

 サークルに関係ない人でも、下に列挙する内容を見ればどんな風に企画が進められたのかわかるように書こうと思いますのでよろしくお願いします。

 

 企画名は『◯◯(会員の名前)怒らないでビンゴ』。

 企画の概要としては、日頃から何かにつけて怒っている先輩に注目して、特定のテーマに対して先輩の怒りそうなことを後輩が当てるというものです。企画はもうひとひねりあって、先輩の怒りそうなことをビンゴカードの形式に並べて、そこに書いてあるものを先輩が言ってくれるのか、果たしてビンゴが成立するのかというところを見ていきます。

 

以下、自分ならこうしてるorマズかったところ(後輩は以下、回答者と書きます)。

『舞台セッティングについて』

1.前の大喜利からの転換を素早くやる。司会が舞台に上がるタイミングで「これから企画始まります!ちょっとお待ちを~」みたいなこと一言でもいいから入れておくと見る側としてちょっと安心できる気がする。舞台を転換してる間にもお客さんは離れていく。笑いの量が減る。

2.回答者は椅子に座る。立ってふらふらしてると気になる。

3.ガムテープ、水、点鼻薬…企画に利いてこない要らないものは舞台に上げない。ノイズは減らす。余計なものがあればあるほど、見せたいものを客が見る集中力が削られる。

4.先輩が水を持って舞台に上がるなら、後輩「なんで水持ってきてんだよ!」先輩「うるせえ!喉乾いてるんだもん!いいじゃん別に!」みたいなくだりを入れて先輩のクズっぽさを演出するとかしたい。

5.ビンゴのボードは大きく。A2くらいのサイズでいい。客に「ちょっと見にくいな…」とか余計なところで見ることに集中力を使わせたくない。

6.演者の立ち位置。下手に女子3人、上手に男子1人、中央に先輩と司会だったけど、見るところが散る。後輩を例えば下手に固めて中央に先輩を配置するとか。

7.女子チーム3人に対して男子チーム2人(うち1人は司会)はアンバランス。見栄えとしても男女混合でも22にするとか。

8.先輩も怒ってることを何か紙に書く。例えば、「先輩にもテーマに対して腹立ってることを列挙してきてもらった」というていで、先輩の腹立つことをスケッチブックに書いておくとか。ビンゴカードに書いてあることとスケッチブックに書いてあることの符号がわかりやすくなる。あと、スケッチブックで腹立つことを見せるのが企画の間仕切りになる。

             

『役割について』

9.回答者はみんな1年生で、問題になっているのは先輩であるということを説明する。その後の企画を見せる上でフリになるような関係性を見せておきたい。

10.回答者は先輩の言うことを解説したりフォローしたりしない。あくまでも反対側の立場に徹する。

11.司会は司会の役割のみ、1人でちゃんと立たせる。役割は明確にしないと見づらい。

12.司会は先輩が言うことの補足とか理解とかはしないで、中立かむしろ突き放す立場で。客側の整理としてめちゃくちゃなことを言う先輩には共感できないから、司会が先輩側に立っちゃうとどういう目線で見ればいいのかわからなくなる。

13.司会は先輩が熱を上げて喋り出したら止める機能もする。長ければ長いほど良いことなんてない。次へ次へとネタを飛ばしていく。

14.言葉足らずでも絶対に先輩は企画の説明に参加しない。司会の言葉が足りなければ「どういうことですか?」って聞いて説明を引き出していく。「つまり~~ってことですよね」みたいなこと言って結託してる感じが出ちゃうと途端に茶番になる。

             

『段取りについて』

15.回答者を舞台にあげてから企画紹介する。回答者が司会の企画説明をフォローしつつちょっとにぎやかす感じ。

16.企画のアタマの方で自己紹介をする。客はほとんど回答者のこと知らないから、回答者の色をちらっと見せるためにも自己紹介は必要。

17.回答者は自己紹介をしつつ、これから出てくる先輩の期待値を上げるようなエピソードを言う。企画の根っこになる人がまっさらで出てくるのはちょっとしんどい。

18.企画説明で、なぜこの企画をやるのか大義名分を入れる。「おもしろいからやります」じゃなくて、これをやるとこういうところが良くなるのでやります的なことを言う。例えばこの企画なら、「すぐ怒る先輩がどういうことに怒るのか理解して、サークル運営を円滑にしたい」とか。

19.舞台上でビンゴカードを作成しない。ビンゴカードを作成する時間は見る側にとってそのまま待ちになる。「事前に作ってきました」でいい。逆に、さらさら舞台上で書けると余計な茶番っぽさが出る。

20.舞台上でビンゴカードを作成するにしても、舞台中央で先輩が音楽聴いてると、もしかしたら聴こえてるんじゃないかと勘ぐってしまう。舞台からはけさせて完全に先輩の目につかないところで好き放題言う感じでいい。そんな余計なところで疑いを作りたくない。

21.舞台上で無駄な暴力を振るわない。特に、男が女の頭を叩くの見てドン引いてしまった。男女差別的なことではなく、ウケる-スベるのリスク的な面で。そういうのをめちゃくちゃ嫌う人がいるから、客に不快な思いをさせるようなことを無駄にやらない。男が女の頭を叩くことで、その後一切ウケなくなる可能性があるのに、それをやってしまう神経みたいなのは本当にどうかしてると思った。ここに関してだけはマジで信じられないなと思って、もしここに対する僕の考えが間違ってるなら、何がおもしろくて何がつまらないとかそこそこ考えてきたここまでの僕の人生は多分無駄です。

22.ビンゴが始まるまでに15分かかってる。全部をもっとコンパクトに。15分で全部終わらせるくらいでいい。

23.ビンゴが成立したらどうするのか企画説明の段階で説明する。「なんでビンゴなんだ?」ってところにもつながってくるけど。

24.ビンゴカードに書いたことを回答者が説明するくだりは短くていい。司会者が気になったものだけピックアップする。とっとと企画の本題に入れるようにする。

25.先輩が登場した時に、ビンゴのテーマ以外で最近腹立ってることを説明するくだりは1ネタあればいいくらい。その後にたくさん聞くことになるのにアタマで長くやると、くどくなって後々のネタのウケにも影響してくる。

26.ビンゴに丸を付けられるワードが出たら一旦丸を付けて、その後で先輩にしゃべってもらうという段取りを徹底する。ワードが出たあとでもずっと先輩がしゃべり続けてて、「いつ丸が付けられるのか」って本当にどうでもいいことで少しでも客に集中力を使わせたくない。

 

『構成・細かい点について』

27.先輩が登場した時に言う「まさか後輩がこんな企画考えてくるなんて」が白々しい感じ。企画の成り立ちの段階で知ってたはずだからここで初めて言うことじゃないだろうし、つかなくていい嘘はつかない。

28.先輩が短気じゃないって紹介するための「仏なら3回で怒ることでも、僕なら7,8回は大丈夫」ってフレーズとか、ちょっとヒヤッとする。もし、最初で上手いことハネなくて期待値下がっちゃうと後々全部しんどくなる。

29.テーマの設定「食」は広すぎる。もう少し限定されたテーマにして、見る側に「どんなことで怒るかなあ」と想像させた上でそれ以外のところを先輩が突いてくるのが理想。

30.先輩が追い詰められていくような構造を取る。回答者たちが「それおかしいでしょ」「意味分かんない」って絶えずガヤ入れていくのか。

31.「企画倒れでしょ」とかネガティブなことは笑いになる確信がなければ言わない。ガス抜きや自己弁護のために言うのであればちょっと筋違い。客のムードも下がっていく。

32.先輩が怒ってること、1ネタ目から長くしゃべってたけど、ビンゴを揃えることがゴールだと考えて、これくらいの長さのしゃべりが何個も続くのかと考えると相当しんどい。1ネタ目は短く。

33.「『食』に対して怒っていること」で「食べてすぐ横になると牛になる」が1発目に出てくるのは的を外しすぎてる。ずっとビンゴ揃わない上に長いネタが続くって考えるとやっぱりしんどい。

34.先輩が言ったことに回答者が文句言って「うるせえ!」ってやりこめるやりとりがもっと入るようにする。それがあってこの人はどうしようもないんだとわかる。

35.全部に言えるけど、本心で思ってない・ポーズでしゃべってるみたいなところが感じ取れると冷めちゃう。大学生の「ノリ」みたいな感じ。

36.回答者が自己紹介した「筑波大学国家元首」、客には何のことかわからないし、それについて客に「何だったんだろう」って考えさせる集中力が無駄。ずっと後にも響いてくる。

37.男の回答者が怒る先輩に対して文句言って、それに対して女の回答者たちが「オー!」って盛り上がる感じは見ていてしんどい。それに対してツッコむ人がいればまだ溜飲が下がるけど、そこで終わるとただいちゃついてるのを見せられてるだけ。客に「オー!」言わせたいくらいなのに、それを舞台上でやられると一歩引いちゃう。

38.怒る先輩の「これまでに何回か言ったもんな」は言わない。見ている側に舞台裏の余計な勘ぐりをさせない。

39.最後に妙にビンゴが揃って収束していく流れ、結局全部茶番じゃんと思う。最初にあれだけ脱線してたんだから、収束するのは無理があると思った。結局先輩のことは「わからなかった」がオチでもいい。

40.蹴るなら蹴るで3パターンつける。ガチすぎる暴力は見てて引く。やること全部のさじ加減・コントロールができないんじゃないかって信頼に関わってくる。

 

40個しかありませんでした。 

以上のことを踏まえて、自分ならこうするっていう構成を下に書きます。

 

 

【司会&回答者4人が登場】

舞台下手に4人並び、中央付近やや下手に司会。

【司会が軽く企画意図の説明】

「何にでもすぐ怒る先輩がいて、後輩たちは鬱憤が溜まってます。落研をこれからうまく運営するためにも、何に対して先輩が怒るのか理解しようという企画です。題して、『◯◯怒らないでビンゴ』!」

【回答者の紹介&怒る先輩への鬱憤を話す】

「僕がこの前☓☓をやってたら先輩に難癖を付けられて鬱陶しかったんですよね」など。怒る先輩がどんだけヤバいのか期待値を上げられるようなことを言っていく。

【怒る先輩の登場&紹介】

怒る先輩「舞台袖から聞いてたら俺の悪口ばっかり言ってなんなんだよ!」など。

司会「ちなみに今日は何に怒りましたか?」

怒る先輩「~~」(1ネタ軽く言って終わり)

【企画説明&先輩一旦退場】

以下、企画のルール。

・1つテーマを決めて、そのテーマの中で怒る先輩が怒っているものを当てる。ただ当てるだけではおもしろくないので、ビンゴ形式で(ここの説明はだいぶ飛躍してるけど)。

・テーマは「腹立つ料理」(あんまり広くないテーマがいい気がする)。

・怒る先輩からは事前にどの料理に腹が立っているのか聞いて、スケッチブックに書いてもらっている。

・回答者は事前にテーマを聞いていて、ビンゴボードはそれぞれ作ってある(チーム戦ではなく、個人戦)。ビンゴボードは下の画像みたいな感じ。

f:id:nzmco:20141105172835j:plain

→ビンゴボードを出した時に司会がイジる。司会「カレーに腹立つことなんてあるんですか?」回答者「先輩は気をてらいすぎるので、みんなが好きだからとかそういう理由で逆にカレーに腹立ってる気がします」的な。(ビンゴカードの説明中、怒る先輩は退場している)

・ビンゴが1番にそろった人は、怒る先輩への鬱憤を晴らすようなことができる。(暴力系は良くない)それをモチベーションにビンゴに臨む。

【先輩登場&ビンゴスタート】

・進行の流れは下みたいな感じ。

 司会「腹立つ料理を教えてください」

 怒る先輩「△△です」(スケッチブックに書いたものを出す)

 司会「理由は?」

 怒る先輩「~~」 の流れで進めていく。

・司会は怒る先輩の側に立たず、どちらかというと回答者側に立って進行する。怒る先輩が言ってることは理解不能で、「どういうことなんですか?」「ついていけない」と回答者からガヤを入れられることで追い詰められていく。

・司会は、怒る先輩の説明が中だるみしてきたと感じたら良きところで切り上げる。基本的に怒る人がポンポンネタを言っていくイメージ。

【ビンゴ終了】

・ビンゴが揃わなかったら、「怒る先輩のことはやっぱりわかりませんでした」的なこと言って締める。

・ビンゴが揃ったら後輩が鬱憤を晴らせるような何かをして終わる。

 

以上です。すいませんでした。