2016年好きな映画ランキング

2016年に劇場見た映画で好きなものを10作品並べます。

 

1.『FAKE』

2.『ジョギング渡り鳥』

3.『死霊館 エンフィールド事件』

4.『スティーブ・ジョブズ

5.『COP CAR』

6.『モヒカン故郷に帰る

7.『ケンとカズ』

8.『10クローバーフィールド・レーン』

9.『ヒメアノ~ル』

10.『ゴーストバスターズ

 

『FAKE』、すごい笑った。緊張と緩和の笑い、シリアスな笑いの体現だと思う。『ジョギング渡り鳥』は何を見せられたのか今だに頭の中で整理がつかない。作り物と現実が混ざり合って最終的にどこに連れて行かれたのか。ホラーを使って愛を語った『死霊館 エンフィールド事件』はいくらなんでもおもしろすぎた。アップルのプレゼンの舞台裏、会話劇のみでジョブズの有り様を語った『スティーブ・ジョブズ』。『COP CAR』、ベストエンディング2016。『モヒカン故郷に帰る』を見て、沖田修一の映画みたいに生きたいと思う。『ケンとカズ』、主演2人の顔の力強さ。『10クローバーフィールド・レーン』、最高のサスペンス&ド根性。『ヒメアノ~ル』、ベストタイトルバック2016。『ゴーストバスターズ』、学長に研究室から出ていけって詰められるシーン最高。

希望 第四話「卒業」

 卒業式が終わって、教室へ向かう人の流れから抜け出して一人下駄箱へ向かった。

 あいつらからの仕打ちは、学年が上がって教室がばらばらになったら終わった。それからはまた同じ目に遭わないようにひたすら息を潜めて学校での時間を過ごした。楽しいことも辛いことも分からなくなった。遅刻寸前に登校して、授業が終わったらすぐに学校を出る毎日を過ごした。学校にいたくなかった。思い出は一つもない。進学が決まって、俺はこの町を離れる。

 時が経つにつれてあいつらのことを考える時間は減り、頭の中に占める割合も減っていった。それでも俺の学校での暮らしぶりは変わらなかった。それが恐ろしかった。あいつらのことが頭から消えても、何かに怯えて逃げるような生き方はこれからもずっと変わらないのかもしれない。俺はあの一年で決定的に何かをねじ曲げられてしまったのだ。

 あいつらの下駄箱に、手紙を一通ずつ入れた。どの手紙にも同じことを書いた。

 『成人式でお前を殺す』

 用事を済ませると教室に戻った。その後、どうやって家に帰ったのかは覚えていない。

希望 第三話「あいつらにされた仕打ちの一覧」

 腹を殴られる。頭を叩かれる。尻を蹴られる。膝の裏を蹴られる。筆箱を捨てられる。授業中に大声で名前を呼ばれる。ノートを真っ黒に落書きされる。ブログに顔を晒される。教科書を水に浸される。代わりばんこに肩を殴られる。ロッカーに閉じ込められる。座ろうとした椅子を引かれて尻もちをつかされる。教室の床で一本背負いをされる。笑われる。机に花瓶を置かれる。俺の金でジュースを買わされる。机の中にゴミを詰められる。髪を切られる。教室でボールをぶつけられる。弁当に消しカスをかけられる。絵の具のチューブを切られる。小便をしている動画を取られる。マフラーを盗られる。携帯の番号をトイレに書かれる。制服に落書きをされる。靴に画鋲を入れられる。

 

 書き出してみたら大したことない気がしてきた。それでも俺はすっかり参っていた。学校生活にこんな"オプション"をつけることを誰にも頼んだ覚えはない。この理不尽。俺もあいつらに何かしてやれないか考えるようになっていた。

希望 第二話「家族に優しくなった」

 家族に優しくなった。

 まず、弟を叩くのをやめた。俺は他人を叩けるような強い人間ではないと悟った。母にひどいことを言うのもやめた。学校のことを家で当たり散らすようなみっともない人間にはなりたくなかった。

 米を炊いたり、部屋の掃除をしたり、家事の手伝いをするようになった。そうすることで、情けない学校生活を帳消しにできるような気がした。

 家族は、俺の学校でのことを知らない。言うつもりはない。

 家では嫌なことがない。それだけでいい。

 あいつらさえいなければいいのに。

 母が仕事から帰ってきた。気付いたら2時間も米を研いでいた。

希望 第一話「嫌な目に一つも遭わない日」

 嫌な目に一つも遭わず学校から帰れたら、その日はカレンダーに丸を打つことにした。

 しかし、そんなことはお構いなしに、毎日嫌な目に遭う。机に伏せていた頭を叩かれる。教室でボールを投げつけられる。授業中に意味もなく名前を大声で呼ばれる。

 大それた望みだとわかってカレンダーのことは忘れる。いつになったら「嫌な目に一つも遭わない日」が訪れるのだろうか。

 オアシスの『ストップ・ザ・クロックス』を買ったら、誠一に貸す約束をした。3週間がとてつもなく先のことに思える。それまで生きられる気がしない。

『デート~恋とはどんなものかしら~』1話 船内での会話の文字起こし

あまりにも暇なので、ドラマを見ていてしびれた会話を書き起こしておきます。

 

『デート~恋とはどんなものかしら~』の1話、船内での会話です。

 

登場人物は下記の通り。 

谷口巧…文学・芸術・音楽・娯楽を愛する生活力ゼロの「恋愛不適合男」

藪下依子…超理系で超合理主義者、そしてまったく融通が利かない「恋愛不適合女」

鷲尾豊…曲がったことが嫌いな今どき珍しい完全無欠の好青年

 

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谷口「僕は生まれてこの方35年、女性と付き合ったことなんかありません」

船長「一度もないの?」

谷口「ないよ!悪いか!」

船長「いや…」

鷲尾「見え透いた嘘を…」

谷口「嘘じゃない!」

藪下「ではやはり異常性癖…」

谷口「違います!もう、この際だから、ぜ、全部正直に言いますね。

   僕は小説や映画やマンガやアニメの世界が好きで、

   現実の女性にあまり興味が無いんです。人と接するのも苦手なんです」

鷲尾「じゃあなんでデートなんか」

谷口「友人に…女性と付き合えば人生が変わるって言われて、半ば強引に…。

   でもやっぱりダメでした。もうデートが苦痛で苦痛で仕方がない!

   藪下さん…僕は確かにあなたのことをイタい女だって言いました。

   そのことは謝ります。すいませんでした。

   この通り、本当にイタいのは僕なんです。僕がイタい男なんです。

   僕なんかに付きあわせちゃってすいませんでした」

鷲尾「まあ、事情は分かったけど、結局好きでもないのに好きなフリしてたんだ。

   根本的に間違ってるよ。好きだから付き合う、好きだからデートをする。

   そうでなければ、相手に失礼だろ」

谷口(うなずく)

 

船長「まあ、色々あるでしょうがこれもいい経験になるでしょう。

   では本日はご乗船、誠にありがとうございました。お気をつけて」

鷲尾「行きましょう」(藪下の手を引っ張る)

藪下「谷口さん、謝る必要はありません。私も同じだからです」

船長「そろそろ時間がね…」

藪下「私もあなたのことを好きではないのです。いえ、最初は好きだ、と思いました。

   数ある男性の資料の中から谷口さんの資料を見たとき、

   なぜだか胸がときめいたんです。

   ああ、一目惚れとはこういうものかと思いました。

   ですが、こうしてお会いしてみると全くときめかない。

   はっきり分かりました。私、あなたのデータにときめいていたんだと」

谷口「データ?」

藪下(谷口のプロフィール資料を取り出す)

  「ほら、1979年7月23日生まれ、181cm67kg…好きな数字ばっかり」

谷口「す、数字?」

藪下「全部素数なんです。こんなに素数が並ぶなんて奇跡ですよ。

   宇宙の真理が潜んでいるようでワクワクします!…いつもこうなんです。

   生身の人間には興味が持てないんです。私もイタい女なんです。

   楽しいフリをしてはしゃいでいましたが、やはりダメでした。

   デートなんて何が楽しいのかさっぱりわからない」

谷口「本当ですよね…俺にはよくこんなこと、普通にやれてると思いますよ」

谷口&藪下(微笑む)

 

船長「はい、ご乗船ありがとうございました。もう次の出港の準備を…」

鷲尾「依子さん、大丈夫ですよ。

   依子さんはいずれ素敵な男性に出会って恋をする時が来ます」

藪下「そうかしら。恋をしたいなんて全然思わない」

谷口「僕もそうだな」

鷲尾「恋愛をするのは大事なことで、人間的にも成長できるし」

藪下「しないと凶悪犯罪に走る…」

鷲尾「へ?」

藪下「社会学者が言っていました」

谷口「ハッ!いい加減なことを言うやつがいるもんだ。

   そんなのは全くの嘘です。何の関係もありません」

藪下「そうですよね」

谷口「そうですよ。恋愛なんかしたって何の成長もしませんよ。

   むしろそんなのにうつつを抜かしている連中ほど

   精神的次元が低いと僕は思いますね」

藪下「同感です。やれ合コンでどうした元カレがどうしたとか

   他に語り合うことがないのかと思います」

谷口「クソのような連中だな」

藪下「人生には、もっと大事なことがたくさんあります」

谷口「その通りです。教養のないバカ女なんかと付き合う暇があったら

   本の一冊でも読んでる方が遥かに有意義だ」

藪下「幼稚なバカ男と付き合う時間なんて貴重な人生の浪費でしかない。

   もっと価値の高いことに使うべきだわ」

鷲尾「待った!価値が高いとか低いとかないとかじゃなくて、

   恋をするのは素晴らしいことで…」

谷口「出た出た出た!」

鷲尾「何だよ」

谷口「レベルの低いテレビドラマやガキ相手の映画ばかり見て育ったんだろ。

   現代の幼稚な文化に毒されるとこういうのが出来上がるという典型例だ」

鷲尾「何だよその言い方は」

谷口「藪下さん、本当にイタいのは僕らじゃない。彼のような人種ですよ」

鷲尾「僕が間違ったことを言ってるか!」

谷口「恋愛なんてものはな、性欲を美化したものに過ぎないと芥川龍之介

   言ってるよ!」

鷲尾「恋愛をしなければ結婚だって出来ないだろ!」

谷口「本来恋愛と結婚は別物だ。昔は家と家が勝手に決めるのが普通だった。

   結婚式当日で初めて顔を見たなんてケースも珍しくなかった」

鷲尾「そんなのは不幸な時代の話だろ。相手を自分で選べないなんておかしい!」

藪下「そうかしら。その頃は今より遥かに離婚率が低かったはずよ」

鷲尾「そ、それは色んな要因が…」

藪下「恋愛結婚が増えるに従い未婚率と離婚率が増え、出生率が低下している。

   この現実をどう説明するんですか?」

鷲尾「そ、それは、だから…」

船長「すいませんがもう次の出港…」

谷口「船長、あなた結婚は?」

船長「うちは大恋愛の末に結ばれたよ」

鷲尾「素晴らしい」

船長「2年前に離婚した…クソ!」

谷口「フランスの哲学者モンテーニュはこう言っている。

   "美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗する。

    沸き立つような歓喜は何の役にも立たない"」

藪下「共感します。私、かねがね結婚とは、

   お互いが有益な共同生活を送るための契約に過ぎないのではないか、

   と考えていました」

谷口「真理ですね。

   フランスの哲学者サルトルボーヴォワールが提唱したのもまさにそれです」

藪下「私、間違ってませんよね」

谷口「間違ってない。恋愛なんてクソの役にも立たない。結婚は契約です」

藪下「契約、という明確なルールを遂行することは

   誰よりも得意だという自負があります」

谷口「素晴らしい!むしろくだらない恋愛感情に左右されない

   あなたや僕は本来最も結婚に向いていると言えますね」

鷲尾「何?ちょっと待った。冷静になりましょう依子さん。

   お互いに好きじゃないんですよね」

藪下「好きじゃないわ」

谷口「僕も好きじゃない」

鷲尾「ですよね」

藪下「身長や体重は変動するから必ず素数になるとは限らない。

   そう考えると何一つ魅力の無い人物にしか見えない」

谷口「僕の理想のタイプはヘップバーンと原節子峰不二子メーテルを足して

   4で割った女性なんだけどどこにもかすってない」

藪下「明らかに好きじゃない」

谷口「好きじゃないね」

鷲尾「ですよね」

藪下「でも結婚なら出来そう」

谷口「出来るね」

鷲尾「出来るわけないだろ!愛情がなきゃ」

藪下「愛情、などという数値化出来ない不確定要素を基盤に人生を設計するなんて

   非合理的よ。その点、私と谷口さんなら感情を排除して割り切った関係を

   結ぶことが出来る」

谷口「ベストマッチかもしれませんね」

鷲尾「いやいやいやおかしいだろ」

谷口「試しに結んでみます?契約」

藪下「やぶさかではありません」

鷲尾「待った待った待った!冗談ですよね」

藪下「問題は、双方が納得出来る契約内容を作成できるかということです」

谷口「何とかなるんじゃないですかね」

藪下「何事も努力ですからね」

谷口「ええ」

鷲尾「マジで結婚するの…」

藪下「では、今後は結婚に向けての協議を積み重ねる、ということで」

谷口「その方向性で進めましょう」

鷲尾「絶対におかしいって!お互いに好きじゃないんですよね」

谷口「鬱陶しいやつだな!」

藪下「好きかどうかは関係ないと言っているでしょう」

鷲尾(船長に向かって)「おかしいですよね?」

船長「お前ら早く帰れよ!頼むから!!」

 

 

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この後、ここで掲げた恋愛に対する2人のロジックが、

デートを重ねることによって反駁されていくのです。

 

以上です。

性の喜びおじさんと漫才をする

 

「性の喜びおじさん」とネット上で呼ばれているおじさんがいます。

 

電車での独り言がすごいということで話題になりました。

独り言の模様は下記の通りです。

 

www.youtube.com

 

彼の話を聞いて思ったのは、独り言だから変なふうに聞こえるだけで、

もしこれを誰かに向かって話していたり、文章で書いていたりすれば、

真っ当なことのように聞こえたんじゃないか、ということです。

 

そこで、彼の発言にツッコミを付け足して漫才の形にしてみました。

ボケとのコミュニケーションがまともに成立しない漫才(オードリー、馬鹿よ貴方はとか)みたいな形です。

 

 

 

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黒字がツッコミ、赤字がボケ(性の喜びおじさん)です。 

 

(ツッコミとボケ、舞台中央に飛び出し)

 

どうもー。よろしくお願いします。

ほらあなたもお客さんにごあいさつを。…なんですか、そんな険しい顔して。

 

性の喜びを知りやがって、お前許さんぞ!

 

どうしたんですかいきなり。

今なんて言いました?性の? 

 

性の喜びを知りやがって自分たちばっかり、俺にもさせろよ!グギィィィ!

人の自由を剥奪しやがって。 性愛の自由を剥奪しやがって。
許さんぞ!

 

出し抜けにフラストレーションを爆発させるんじゃないよ。

何かまだ溜まってるみたいなのでちょっと付き合ってみましょうか。

 

そして今度は何だ?女に相手にされんだったら、ホモに転向しろかい。

バカじゃねえか。

 

誰もそんなこと言ってないでしょ。


ホモとかレズってえのはいっつも言うようにな、
生まれた時から性同一障害っていうな、障害者なんだよ。
異性を愛せないという、病気なんだよ。

 

なんてこと言うんだ。謝りなさいよ。

 

なんで俺がそんな病気になると思う。

俺は女大好きだよ!

でしょうね。

 

何言ってんだ。シィッ。

 

こっちの台詞だよ。

 

変なこと、出来るわけないだろう!
近頃はもう、そういう風俗呼ばないと寝られんくなったじゃないかぁ。

病気になった完全に。不眠症なんだよ。

女性の裸見ないとどうにかなる頭が。

 

病院に行くとして、何科に行けばいいんでしょうね。

 

グラドルなんてあんな写真なんか見ておっさんが満足出来るか?

小学生じゃあるまいし。

チクショウ。何がグラドルの写真だよ。バカじゃねえか。

 

バカはあんただ。


いい歳したおっさんがグラドルのそんな若い子見て興奮するわけないだろう。

畜生、何がグラドルだ。バカバカしい。
いい加減にしろよ…グラドルですって…バカすぎる!
クッソゥ…。

 

グラドルと、グラドルを見て興奮するおっさんにも謝りなさいよ。

 

自分たちは、お前たちは当たり前のこと、俺はやっとらんがな!ふざけんなよ!

週末には彼氏彼女の部屋に泊まりに行くくせに。

 

週末に泊まりに行っても別にいいじゃないですか。

 

Weekend Loverのくせに…冗談じゃないよ。

Weekend Loverのために色んなことをするんだ。

 

Weekend Loverって言い直すんじゃないよ。

気持ちが悪い。

 

ああでもないこうでもない。
あんなことこんなこと、ドラえもんみたくヤっとんだろ。

あんなことこんなことやっとんだろお前。
「あんなこといいな こんなこといいな」って言いながら。

Loverとやってんだろ。Weekend Loverで。

 

最低な引用だ。

 

んで月曜日のMondayに。
翌日そういうのやったから元気が出るんだ!

 

そうそうそう。元気が出るんだよ。

どうもありがとうございました~。

 

 

以上です。